LE TAROT DE MARSEILLE
THE TAROT OF MARSEILLES
マルセイユ版タロット

一般的なデザインは基本的に共通で、『マルセイユ版』と名がつく限りはほぼ同じ構図・アイテムが描かれます。ただ線のタッチや色使いには多くのバリエーションがあります。
ともかく、そのカードが『マルセイユ版』であるなら、『LE TAROT DE MARSEILLE(仏語)』『THE TAROT OF MARSEILLES(英語)』などのようにすべて「〜マルセイユ」と名前がつけられています。

 

日本やアメリカ・イギリスで広く知られているカードに、100年ほど前につくられた『ウエイト版』(『ライダー版』)があり、またその『ウエイト版』をもとにしたさらに多数の「ウエイト系」デザインが出回ってます。それらの「ウエイト系」タロットと、『マルセイユ版』に代表される「オールド系」タロットとの間に、誰でも確かめられる顕著な違いがふたつほどあります。

 

 


まず、『ウエイト版』が独自におこなった「番号のいれかえ」があります。

大アルカナと呼ばれる22枚のカードの、8番と11番が、『ウエイト版』ではいれかえられています。当然ながら、『ウエイト版』をもとにしてつくられた種種の「ウエイト系」タロットも、『ウエイト版』と同じく「正義」が11番、「力」が8番になっています。
(製作者のウエイトがなぜこの番号を入れ替えたかの説明はいずれまた)

『マルセイユ版』と、そのカード構成を受け継いでいるタロット群は、「正義」が8番、「力」が11番となっています。

 

もうひとつの特徴として、A〜10の「数札」の図柄が、「オールド系」ではトランプの数札に似て、例えば「カップの3」ならカップが3つ、シンプルに描かれているのが基本となっています。一方、「ウエイト系」では、数札も大アルカナと同じように、人物や景色などの情景描写的なイラストになっています。

ただ『マルセイユ版』の数札も、一般的なトランプほどにはシンプルではなく、花や葉などの飾りがいろいろとついています。
『マルセイユ版』とほかの「オールド系」との違いがわかる特徴として、図の「コインの2」のデザインが挙げられます。図のカードは『マルセイユ版』のものです。

『マルセイユ版』という名で作られているタロットカードは、ヨーロッパを中心にさまざまな企業・製作所で生産されています。絵柄もそれぞれに微妙に異なり、色使いに至っては各社さまざまなデザインを採択しているものの、それらがみな『マルセイユ版』を名乗るのは、一定の伝統的な図柄を踏襲していることによります。

日本人にわかりやすいところでいえば、『小倉百人一首』や『花札』の伝統的なデザイン(といっても現代の私たちが知ってる古い基本形のことであって厳密にオリジナルという意味ではありませんが)にあたるのが、タロットにおける『マルセイユ版』、という感じです。
ただ、花札などには、まったく違う独特なデザインのものなどあまり見かけませんが、タロットの場合、この100〜200年くらいのあいだに独自の思想に基づいたさまざまなオリジナルデザインのタロットが作られて、人気も博しています。

現代まで実直に受け継がれている『マルセイユ版』の基本デザインが、色使いも含めて今の形に落ち着いたのは18世紀ごろと思われます。このころからのち、フランス・イタリア・ベルギーなど各地で、微妙にバリエーションを増やしながらも基本を押さえて『マルセイユ版』は作られ続けています。

『マルセイユ版』のもととなった絵柄の構図そのものの存在は、さらに200年ばかりはさかのぼることができます。証拠として現物を見ることができるのはその辺が限界です。あとは文章による記述などを頼りに推測すれば、タロットの起源はさらに前、14世紀後半ではないかと考えることもできます。現代の歴史研究上の観点でいえるのはそこまでのようです。

『マルセイユ版』の構図や象徴を読み解いていくことは、タロットの原点と思われる中世世界、またその時代に再び光が当てられた古代の各地各時代の文化を受け継ぐことにもつながります。そしてその知識は、現代・未来の、人々の心理や性格や、新しい哲学や社会を追究する際にもきっと役に立つものとなるはずです。

☆マルセイユ版タロットについてさらに詳しいお話しはこちら

[マルセイユ版タロットを初めて学ぶ方は→マルセイユタロット入門講座/通信コース]
[マルセイユ版タロットを本格的に学びたい方は→マルセイユタロット基礎講座/通信コース]
[本気でプロのタロット占い師を目指す方は→マルセイユタロット プロ養成コース]


よーじゅのタロットTOP
占い鑑定は『時の館』へ